“自然と伝統に包まれ癒される” をコンセプトとしてデザインを進めた。
老朽化がすすむゲストルームを、ワーケーションなどの現代的な機能と土地の持つ自然や伝統工芸などの魅力を融合させて、より一層鬼怒川を身近に感じ満喫していただける空間を目指した。
エレベーターで7Fに上がりドアが開くと、鬼怒川をイメージしたカーペットが広がり、その鬼怒川カーペットをライン下りするかのようにゲストルームへ入っていく。
ゲストルーム内は、川側にある外に出られなかったベランダと腰まで壁があり小さかった窓を拡張し、より自然との一体感を生み出し、その反対に位置する壁側には伝統工芸の鹿沼組子、日本で唯一麻を原料とした和紙の野州麻紙、日光東照宮分霊神輿の彫刻をした前田氏によるヤオツツジの花と紅葉の葉(栃木県、日光市の花と日光市の木の葉)の彫刻で構成されたヘッドボードを配置し、自然と伝統に包まれ癒される空間を演出した。
そして、インテリアデザインに二つのベースデザインを採用し、尚且つ各部屋に箱蒸し風呂やテラスおぷ〜ろなど違う特徴を持たせることで、既存のお客様を大事にしながらも、新規のお客様にも満足していただける、多様なニーズに対応した空間となった。
■Part
デザイン/設計
■Director
Kenichi Nagasawa
■Account Manager
Yusuke Tatekawa
■Designer
Kenichi Nagasawa